まっつのブログって名前、氾濫しすぎだろ!

いやマジでそう思いません?

Billie Eilish『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』

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「なにくそ!」と己を奮い立たせるあなたへ

 


 アメリカはロサンゼルス出身のシンガーソングライターによる、1stフルアルバム。
 今年4月13日に生配信されたCoachellaでのライヴを見たのですが、凄かったです。メロコアシーンでいうところの全ガロングか!と言わんばかりに歌い通すティーンの多さたるや。音源の雰囲気からは想像もつかない盛り上がりで、正直なところ「この曲で、こ、こんなに……?」と軽くカルチャーショックを受けました。
 というのもこのアルバム、まったくもって明るくないのです。アートワークからして『エクソシスト』だし、サウンドデザインも鼻腔を震わせるサブベース(カーステでM2を聴いたとき実際に震えた)が主役。歌声だってウィスパー。表面だけを見れば熱狂できる要素が少なく感じられます。しかし歌詞には不敵さや自身に打ち勝たんとする強さ、はたまた「ひとりぼっちだからこそなんだってできる」という無敵感までも漏れ出ていることがわかり、あの熱狂の正体を掴めた気がしました。
 その若さや、アートワークやサウンドの陰鬱さと実際のキャラクターとのギャップなどから、なんとなく欅坂46を想起してしまったのですがどうなんでしょうね。

  

#平成映画女の子ランキング

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 私がここ数年企画している『ベスト女の子/男の子ランキング』。そのスピンオフ企画をフォロワーのチャイルドロック(@yama51aqua)さんが実施してくれました。こいつぁ参加せずにはいられない!!ということで乗っかることにしました。ルール等は以下のエントリーを見るのだよ!

 

 

yama51aqua.hatenablog.com

 

 私は女の子のことが大好きであると同時に恐怖を覚えてもいます。今にして思えばそれは実在の人物と同じくらい、映像の中の女の子に植えつけられたイメージなのかもしれません。つまりこのランキングは私の傷そのもの。割と軽いノリで始めた選定ですが、思いの外シンドい作業になりました。女性にはいつまでも敵わない、肩を並べることすらできないのだと自覚し続けるのは、いっそ古傷を自ら開けるような感じがしたことです。

 さて、ここからトップテンをご紹介。例によって90年代にはとんとご縁がないのでチョイスはかなり偏っていますが、まあご愛嬌ということで。5位以下にはちょっとしたコメントも書いたので、楽しんで〜!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10:『SP 革命編』真木よう子

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9:『ヒメアノ〜ル佐津川愛美

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8:『劇場版テレクラキャノンボール2013』新山かえで

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7:『ディストラクション・ベイビーズ小松菜奈

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6:『おんなのこきらい』森川葵

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5:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』エリザベス・オルセン

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 MCUで誰が好き?と聞かれたら、男性ならハルク、女性ならスカーレット・ウィッチです。両者ともに自らの力が及ぼす脅威に怯える、非常に仮面ライダー的なキャラクターなんですよね。そして何より胸を打つのは、エリザベス・オルセン演じるスカーレット・ウィッチが自らの意思で「どういう風に生きていくか」の一歩を(比喩でなく)踏み出す瞬間です。「正義とは?」だの巨悪を倒す方法だのでないとても小さな問題に逡巡するキャラクターだからこそ、彼女の姿は私の心に残ってやまないのです。

 

 

 

4:『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』内田理央

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 敬語だけどちょっと上から、って感じの性格が性癖にガン刺さりするんですね。中学生の頃に描いていた自作のマンガにはすでにそんなキャラクターを出していた気がします。そうした理由から、内田理央演じる詩島霧子はドンズバなのです。この顔で「逮捕です」って言われたくない?

 

 

 

3:『モテキ長澤まさみ

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 3位と2位はもう、特にしんどかった。長澤まさみ演じる松尾みゆきに私は負け続けるんだな……何度人生を繰り返しても「成長できない」と宣うシーンを変えられそうにありません。

 

 

 

2:『ボーイズ・オン・ザ・ラン黒川芽以

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 黒川芽以演じるちはる。いやぁシンドい。映画を見返すたび、どうしたら2人はうまくいったんだろうか、いや無理か、なんて思ってしまいますし、ここでもラストの彼女の一言に打ちのめされてしまいます。やっぱりさ、「男の方が強い」なんて嘘っぱちなんだよな。

 

 

 

1:『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』深津絵里

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 原点にして頂点。隣でカップラーメンをすすりたい。うん、なんかもうそれだけです。

*1:11位は『知らない、ふたり』の木南晴夏さんです!イェイ!

Circa Waves『What's It Like Over There?』

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「ロック」というより「気持ち良いやつ」

 


 イギリス・リヴァプールで結成された4人組ロックバンドによる、2年1ヶ月ぶり3枚目のフルアルバム。 
 アートワークからしてサーフだった1st、よりヘヴィな音作りを志向した2ndと、1枚聴いて全容を把握できる類のバンドでないことはすでに証明された彼ら。今作でもやはりと言うべきか、変化を見せています。Alan Moulderがプロデュースのためか、前作と同様リフの重さで引っ張る楽曲はいくつもあります。バンドアンサンブルも強固なものとして確かに存在しています。しかしそれよりも惹きつけられるのはピアノやクラップなどバンド以外の音。前述した要素がいくつも溶け合うM3は本作の白眉でしょう。
 ここで気にしたいのが、今作は特定のジャンルで呼ぶのが難しいということ。強いて言うならジャズやゴスペルといったところでしょうが、あくまでロックバンドの形態は維持したまま。日本にも同様の方法論を用いるバンドは数多くいますがこちらはあまり「ロックバンド」にこだわっていない様子で、とうとう「ポップミュージック」としか形容しえない領域に入ってきたな、とワクワクしています。

  

Tajyusaim boyz『スリルドライブ』

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完済後が見たい

 


 4人組のヒップホップクルーによる、初のEP。
 名前からして面白すぎる。昨年リリースの1st single「リボで買う。」は<リボ>を連呼するフックが最高にバカバカしくかつ気持ちよく、年間ベストトラックランキングを行ったらかなり上位に入ったと思います。ただ同時に「出オチではないか?」という懸念もありました。実際2nd single以降の楽曲は「多重債務者」というペルソナに打ち勝つほどとは言い難く、肩透かしを食らった記憶があります。
 全6曲22分。半分が既出曲。特筆すべきはタイトル曲のM4。夜中のドライブ中、助手席に幽霊が……というテーマがバチバチのトラップに乗せて歌われます。何より笑ったのは<少しビビってあえて漏らす><こうなった俺は無敵だ>と自身のしょうもなさをこそボーストした所。しかし面白さと同時に手応えも感じました。今までの多重債務ネタで見せていた「へっぽこな自分を逆ギレ的に誇るスタンス」が別の場面にも適用可能だと証明しているからです。限定的なシチュエーションに頼らずともこのスタンスを貫ければ歌詞の面白さは担保されると思うし、ひとまず今後も楽しみ。

 

  

FONTAINES D.C.『Dogrel』

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インテリぶってはいない、が


 アイルランドはダブリンの音楽学校で出会った5人のバンドによる1stフルアルバム。
 同郷でポストパンクというとGirl Bandを想起せずにはいられないし、北欧全体まで視野を広げればそこにIceageも入ってくるが、ここにきて彼らが蒔いた種が芽吹き始めているのだろうか。音楽学校の学生であるらしいから各人ともに知識は多かろうが、この作品に感じるのは凝り固まった理屈よりもむしろ、無防備とも取れる無邪気さだ。調子っぱずれのヴォーカル、甲高いギター、厚みのないアンサンブルからは思いきりJoy DivisionGang of Fourの影響を感じさせる。ミックスこそ現代的だが、サウンドそのものに耳を向けると「80年代のバンド」と 言われても納得ができそうだ。
 低音がなんだサブベースがなんだと叫ばれるこのご時世にポストパンクを取り入れ、バンド名にもダブリンの名を冠してみせる。つまり、彼らにとっては半径5m以内こそ世界なのだ。ロックバンドがそんな姿勢で作品をリリースすること自体、今となっては賞賛すべきトピックかもしれない。ただ個人的にはオリジナリティの面で食い足りなさを感じてしまった。もっと行けんでしょ。