South Penguin『Y』

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嗅覚鋭い享楽主義

 

 

 Vo&Gtのアカツカを中心とするバンドの、初のフルアルバム。


 2017年にアカツカ以外のバンドメンバーが全員脱退。現在は固定のサポートメンバーで本作の製作もライヴ活動も行っているそう。その影響か、これまでよりもリズムの主張が強くバリエーションも豊かになったように思います。白眉はモロにTalking Heads “The Great Curve” なM2と、心地良い3拍子のパーカッションに乗せてただただアルパカの特徴を述べるM6。従来からニューウェイヴをフェイバリットに挙げていたアカツカですが、今作ではそれがより顕著に。加えて、1stEP収録曲の再録であるM4ではベースがより前面に出ていて、黒さもまた強まった印象。くだらないし深い意味もなさそうなリリックが随所に挟まれており、その辺りにもニューウェイヴマナーを感じます。
 基本的には享楽主義、楽しいのが一番大事!という姿勢なのでしょうが、前作まで濃厚だったネオアコ色を大きく減退させ、ジャズ〜ファンクっぽさを強めたあたり(前述の通り、サポートメンバーの影響も大きいとは思いますが)機を見るに敏といった感じで、なかなか食えない人物がこのバンドにはいるなと思った次第です。