Taron Egarton & Elton John『Rocketman (Music From The Motion Picture)』

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一種の『ファンタジー映画』だからこそできたアレンジ、か?

 

 

 2019年に日本で公開された映画『ロケットマン』のサウンドトラック盤。


 ミュージシャンの伝記映画であること、監督が(実質)同一人物であることなどからどうしても『ボヘミアン・ラプソディ』っぽさを感じていましたが、『ロケットマン』はがっつりミュージカル映画でした。会話からシームレスに歌へ繋がりますし、Taron Egarton演ずるElton John以外の登場人物も歌います。楽曲は時系列関係なく場面に合ったものがセレクトされ、よりスケール感あるアレンジに。M1の多重コーラスやM3中盤におけるストンプの応酬、M20やM21のより伸びやかになったコーラスなどから、展開をドラマティックにすることで楽曲の普遍性をあぶり出そうとしていることがわかります。キャスト陣の歌唱も見事。
 しかし、既存曲を使用した時点で原曲との比較が避けられないのも事実。Elton Johnの楽曲はどちらかと言えばピアノを軸としたタイトなものであるため、本作の起伏の激しさは少々トゥーマッチにも感じました。ただ、『ロケットマン』には「Elton Johnの半生を用いたファンタジー映画」の趣もあるため、そう考えるとこのアレンジにも必然性があったのかな、と思います。