peedog

Music, BOYS & GIRLS.

HAPPY『High Planet Cruise』

f:id:HugAllMyF0128:20190903070809j:plain

 

音楽の力で、音楽の力だけで

 

 

 京都出身の5人組バンドによる、5年ぶり2枚目のフルアルバム。
 彼らのライヴを見たのは2015年、VIVA LA ROCK内のオールナイトイベント『AFTER VIVA!』と2017年末『FREE THROW 2017→2018』の計2回。お世辞にも良いファンとは言えない私です。しかしその2年強の間に彼らがどんどん音楽に対してストイックになっていることを、過度に愛嬌を振りまくことなく淡々とパフォーマンスする後者での様子から感じていました。自身の原点と言えるサイケデリックに向かい合った本作は、バンド全体の流れにおいて必然的に誕生した1枚と言えるでしょう。
 〈どこでもない場所で、俺たちは空を歩き惑星を旅する〉とのフレーズで始まるM1から「今、ここ」をほとんど完全に廃した作風が伺えます。ここまでストイックに原点へ立ち返れたのはきっと、自分たちの好きな音楽こそが最高だと心の底から信じていたから。クライマックスのM11、〈もし君が強く望むなら、音の波は君の悲しみを涙とともに連れ去って、ずっと側にいる〉という力強い宣誓は、この音楽で、この音楽だけでみんなをHAPPYにするんだ、という意思の表れでしょう。強い。