Slayyyter『Slayyyter』

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心の中のギャルが「ヤバい」と言っている

 

 

 アメリカ、ミズーリ州出身のシンガーソングライターによる初のミックステープ。


 ティーンポップと呼ぶには少しエッジィな、どちらかと言えばギラついてる人たちが聴いてそうな音楽。というのは偏見ですが、本作にはそんな印象がありました(とは言えジャケットで日焼けサロン用のマシーンに四つん這いになってるのでそれも間違いではなさそう)。自分の手など届かない女子が聴いてそうなものに定期的に触れては、存在しないはずの思い出に心を傾ける。そういうのもいいよなと思っていたのですが、よくよく考えてみるとこれ、そんな単純な1枚でもないぞと思ったり。
 サウンドは先述の通りエッジィ。全体的に痙攣気味なビートの質感はとてもメタリックで、SOPHIEなどにも通じるIDMの雰囲気があります。それゆえ、ヴァースとコーラスというポップソングのフォーマットには則りつつもビートは性急。一瞬の刹那を切り取った歌詞も相まって、心地良さよりも何がしかの強迫観念が表れているよう。誘惑したあの子との関係性にも親友とパーティに繰り出したいと願う気持ちにも「永遠にこのままではいられない」ことへの焦りを感じ取ってしまい、そういう切実さはティーンの頃なら誰にでもあるよな、と思い直したのでした。