Cigarettes After Sex『Cry』

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万国共通の憂鬱

 

 

 米テキサス州にて結成された3ピースバンドによる、2年4ヶ月ぶり2枚目のフルアルバム。


 レコーディング地を地元テキサスからスペインのマヨルカ島に移して製作された本作。気候から何からガラッと変わった環境に身を置いて作られたものの、その音楽性はほとんど全くと言っていいほどに違いが見られません。
 前作同様セルフプロデュースであることも影響しているのでしょうが、性や愛をめぐる憂鬱は万国共通とでも言いたげな変わらなさ。音数は絞りつつもリバーブを効かせることで靄のような広がりを持たせたサウンドユニセックスな歌声、男女関係の悲喜交交をノスタルジーたっぷりに描くシンプルな歌詞。サウンドの光量がいくぶん増えたかな?とか、“Hentai”というフレーズにチャーミングさを感じるな?とか細かい変化こそあるものの、それらはあくまで周縁。基本的にはこれまで通りのフィーリングが全体を支配しています。
 嫌いなアルバムではないですし、聴いているうち虚脱感に体を包まれるような感覚は相変わらずあって好きなんですが、うーん、あまりにも「相変わらず」な気がしました。

  

 

 

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